勇者の口から溢れる娇声。
少女は、そのくぐもった喘ぎに笑みを深め、さらに唇を押し付ける。
强く强く、そして深い口付けは、勇者という存在を一人の少女へと引き戻していく。
高洁で、人々を导くはずの英雄の中に眠っていた欲望を、快楽に耽り身を委ねる人间としての脆さを引きずり出していく。
うっとりと淫魔のされるがままに口内を弄ばれ、颚をあげて快楽を享受する少女の姿を见て、谁があの凛とした勇者と重ねられようか。
少女が上で、勇者が下で。
いつしか、勇者の身体は蕩けきり自らの意思ではどうしようもないほど脱力しきっていた。
未だに颚をあげ口付けが続いているのは、ひとえに少女が支えているからに过ぎない。
とろとろと甘い唾液が流し込まれる度に、勇者の思考には桃色のもやがかかり深い陶酔に诱われる。
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最后ににゅるんと少女の长い舌が勇者の舌をなぞりあげ、ぷはと小さな呼吸音とともに唇が离れた。光を反射し、银色の桥をかける唾液。それは少しずつ细くなり、重力に逆らうことなくはぁはぁと荒い息を吐く勇者の口に落ちていく。
かたや热に浮かされ蕩けきった顔、かたや嗜虐的で未だ余裕を保った表情。
勇者の股间のモノは、痛いほど固くなりビクビクと震えている。たった一度の口付け。されど、その结果がもたらしたものは覆しようのない败北の蜜の味。
「んふー…?勇者さまとってもいい顔してるよぉ…?とろんとろんになって润んだ瞳で私を见つめちゃって……?お口の中好き胜手にぐちゅぐちゅってかき回されるキス…勇者さま大好きだもんね…?あはっ?ごめんごめん大好きに"なっちゃった"んだもんねぇ…?舌を络めとられて色んなところ舐められて……それが気持ちいいってことを覚えちゃった…?
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うふふ…?こうやって嗫かれてるだけでもっとお顔が蕩けちゃう…?
ほら…勇者さま…?今度は私にふーってされるのが気持ちいいってこと、しっかり覚えようね?」
──ふぅぅぅぅぅ……?
「あっ…ひゃっ?あぅ……ふぁぁぁぁ?」
目の前で吹き挂けられる桃色の吐息に、勇者は身体をよじらせて闷える。
だが、逃れることは出来ない。
ねっとりと蜜のように络み付く甘い吐息。いやいやと首を振る勇者のささやかな抵抗も、次第に甘美な香りに捕まり络めとられて行く。
勇者の顔を包み込むように広がる魔性の吐息。口付けであがった呼吸は、それを拒むことも出来ず体内を蚀んでいく。息を整えることも出来ず、むしろ昂る感情はさらに呼吸を乱していく。
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