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日文676(41)


(キ、キスをしてしまった。それも、彼女の方から――)
「ふうん……。ならいいじゃない。乙女でもあるまいし、谁に惮ることもないでしょう」
 彼女はそのまま、奈良岛の隣に腰挂ける。
 肩や腕が密着する。
「ねえ、どうだったかしら、あたしのキス?」
「そ、それは……。とっても、素敌でした」
「そう、嬉しいわ。……それで、奈良岛君は、あたしのお尻のどんな所が好きなの?」
「えっ!?」
「いいじゃない、教えてよ」
 彼女の左手が、奈良岛の右の腿を擦る。
「そ、それは……、形とか、引き缔まった感じとか……」
 赤面しながら、彼は答えた。
「へえ、でもお尻を褒めてくれた人って初めてだわ」
「……」
「ねえ、见てるだけじゃなくて、触ってみたいとも思わない、あたしのお尻?」

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 その提案に、男の心臓はびくんと跳ねた気がした。
 腿に置かれた女の手が、次第に脚の付け根の方へと移动する。その感触だけで、奈良岛は兴奋し、恍惚となってしまいそうになる。
「勿论、それだけじゃないわ。お尻を触らせるだけじゃなく、ちゃんと最后まで相手をしてもらうわよ」
「さ、最后まで……」
 奈良岛の咽喉がごくりと鸣る。
 热い期待が男の下半身に溜まって、膨らんでゆく。
 女の掌が热く感じられた。
「そう。ねえ、したいんでしょう。あたしと……」
 女は奈良岛の耳元で擽るような声を出す。
「な、何を……」
 奈良岛は舌すら乾いてしまったかのようで、声が上手く出せない。视线は间近の女を见たかと思うと、耻ずかしさの余り室内を彷徨う。程よい明るさの照明、ミネラルウォーターとシャンパンの入ったグラスが置かれているテーブル、姿见、クローゼット、そしてベッド……。 nwxs8.cc
「もう、案外焦らし上手なのかしら。ホテルの部屋で男女がすることと言ったら、一つに决まっているじゃない……」
 柏原は、奈良岛の腿から手を离し、そのまま男の股间を指先で軽く擦った。
「ふふ、ほら、ここは分かっているみたいよ。ねえ、素直になって、そしてその口から闻きたいわ。贵男の本心……」
 蛊惑的な瞳が奈良岛の脳髄を射る。そして、その中の牡を刺激する。
 女の唇や瞳が、濡れたように艶めいて光っている。
 それに対して、奈良岛の口はカラカラに乾き、唾液も出てこない。だが、下半身と脳内では、ある一つの言叶を彼に言うよう迫るものがあった。
 そして、遂に――。
「か、柏原さんが、欲しい……」
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