隼人は暂く俯いたまま、顔さえ挙げられないでいた。下半身にはだらしなくペニスがぶらさがり、至る所に精がこびり付いている。しかし体力の消耗が激しいのか、まだ息が整わない。
静寂の中、森からの风が湖へと吹いて行く。それが情事后の火照った身体に心地良い。
鸟の鸣く声が闻こえてくる。
「それにしても、素敌な所じゃない。このコテージは正解だわ」
爱理の声がした。彼女は息一つ乱している様子はない。
「静养にはもってこいよね。ねえ……」
隼人は仅かに头を上げる。
そこには自分を见下ろす女の姿があった。下半身は一糸身に付けることなく、白浊に汚れた秘部を耻ずかしげもなくさらしたまま、蛊惑的な笑みと共に、隼人を见つめている。
その瞳に、隼人の头はまたくらくらとする。
「わたし、このコテージ欲しいわ。いいでしょ」
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「あ、ああ……」
擦れた声で、隼人は答えた。その愿いに反対はなかった。そもそもここは、二人の爱の巣として购入したものなのだ。
すると爱理は身を屈め、隼人と同じ高さまで视线を下ろすと、その耳元へ口を寄せて嗫いた。
「ねえ、わたし、もう一つ欲しいものがあるの……」
そのハスキーな声は、萎えていきそうな隼人のペニスを奋わせるのに充分だった。
「な、何が欲しいんだ……?」
爱理はふっと息を吐いて、隼人の耳朶を擽る。隼人の背がびくんと震えた。
「贵男のカ?イ?シャ」
「そ、それは……」
爱理の言叶に、隼人は狼狈した。会社を寄越せとはどういうことだろうか。
「なぁに、そんなに惊いて。贵男の会社、素晴らしい业绩よね。独自の技术を持ったメーカーだし、今でも研究开発をしているわ。でも、その资金の殆どが、内のグループの伞下から出ているのも事実よね」
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「……ああ」
爱理が勤务する大手贸易会社は、更に上位の财阀に属する。その财阀の一机関から、隼人のメーカーは融资を受けていた。
「だが、まだまだ独立を保っていたいんだ。それに、今后数年はそれを许可すると契约条项にもある。我々だけで开発したい商品も多数出ているし……」
「ええ、知っているわ。それに优秀な人材も揃っている。これからますます発展するでしょうね、隼人の会社は」
「なら……」
「だから、よ」
「え……?」
「贵男、これから一週间近くバケーションでしょ。勿论、このコテージにわたしと滞在する訳だけども。もう既に贵男がいなくとも、会社は机能するの。それに、融资先や人材のコネクションを提供したのが、殆どわたしだってことも忘れた訳じゃないでしょ」
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