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日文89(35)


「………」
无言で、目を逸らす佐仓井。
そんな彼女の右手首を、俺は掴んでいた。
彼女の手には、髪の毛程の细さの针があった。
射精の瞬间に刺そうとしてきたのを、寸前で食い止めていたのだ。
消えかけていた理性の、最后の悪足搔きとでもいうべきか。
「痺れ薬か。この针で刺して、前田を杀したんだろ?油断させて、手锭を外させた上で。髪の中に仕込んでいたのを、さっき髪を掻き上げた时に掌中に忍ばせた。违うか?」
「っ、そうよ、正解……」
佐仓井は悔しそうに唇を噛む。
「これが奥の手だった訳だ」
自然と、笑みが込み上げてくる。
奥の手を溃した。
胜ったのだ。
肉体的な快感に加え、佐仓井の企図を打ち破ったという精神的な快感が、理性にトドメを刺した。
(もう大丈夫だ。もう佐仓井には何もできない………) nwxs8.cc
针を取り上げて远くへと放り捨て、ぐぐっと身を起こし、佐仓井を仰向けに寝かせ、両足を小脇に抱えて圧し挂かる。
繋がったままのペニスに襞が络みつき、蕩けるような快楽を赍す。
「ま、まだ続けるの……凤くん、そろそろ帰ってくるかも……」
「そんなにすぐには帰ってこれない。そういう罠を仕挂けたからな。佐仓井、お前が言ったんだぜ。『凤くんに犯された分も、上书きして欲しい』ってな」
优越感と愉悦感が、欲望にさらに油を注ぐ。
「わかった………」
観念したように吐息を漏らした佐仓井が、その细腕を俺の首に络める。
その瞳にも、欲情の火がゆらゆらと揺らいでいた。
「じゃあ………もう少しだけ、楽しみましょ?」
「ああ………」
颔き、深く深く身を沈める。
唇を重ね、舌を络め、唾液を交换し、制服を脱がせて乳房を揉みしだき、谷间に顔を埋め、顶の蕾を吸い、そして腰を振り続ける。 nwxs6.cc
あん?あん?と気持ちよさそうに喘ぐ佐仓井の喘ぎ声が耳にも体にも心にも心地いい。
込み上げてくる射精感に身を任せ、その最奥に精をぶちまける。
佐仓井の父亲。
権藤。
沢村。
斎藤。
镝木。
前田。
凤。
そして、彼女を今まで抱いてきたすべての男たち。
(こいつは………俺の女だ………俺が……すべてを上书きしてやるっ……俺の……俺だけの女だっ………)
目が血走り、つぅっと鼻血が垂れる。
それでもお构いなしに、责め続ける。
「イくっ?イくっ?あああああんっ??」
佐仓井ががくがくと震え、膣が収缩する。
「俺もっ、出るっ??」
强力な缔め付けに促されるように、もう何度目かも忘れた白浊液を注ぎ込んだ。
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