「ショゴスは谓わば、スライムにとって始にして创、王にして神たる存在だ。因みに、テケリ?リというのはショゴスの鸣き声だと言われているよ」
「スライムの神………」
ふと気づくと、傍らに土御门善明の姿はすでになかった。
(まだ、会话の途中だろうが………)
この唐突さも、苦手さに繋がっていた。
特级退魔师である自分にも移动を気取らせない、その薄気味の悪さも。
(そこらへんの妖怪より、こっちの方がよっぽど化け物じみてる………)
***
「隔离措置が解除されて二日でご帰还とはねぇ……」
カルテに目を落としながら呆れ声を発する看护师。
コスプレ衣装と言われてもおかしくないミニスカナース服に、网タイツ。
ぼんっ、きゅっ、ぼんっなセクシーナースである。
「えへへ。面目ねぇっす……夏南さん」
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ベッドの上で千冬はえへへとこめかみを掻き、ぺろっと舌を出す。
「一応、検査の结果、凭依や寄生は确认されなかったわ。けど、规则通り1週间は隔离。监视役の术者は俵くん。もう惯れてるだろうけど……って、本来は、惯れちゃダメなのよ?命の危机なんてのは」
「はーい」
「じゃあ、俵くん呼ぶけど大丈夫?一応、镜见ておく?」
「ん……一応」
差し出された镜を受け取り、ささっと前髪を直す。
「ふふ、女心ぉ?」
「もう、からかわないでよ……」
頬を赤く染めながら镜を返すと、夏南さんは镜を仕舞いつつ、
「なんでOKしないの?」
「え?」
「いや、まぁ、俵くんが告白してるところ、2~3回は见たことあるから。どうして、付き合わないのかなって。だって、优良物件じゃない?そこそこ顔もいいし。优しいし。强いし。特级退魔师ともなれば、特権もかなりあるみたいだし。何しろ稼いでるでしょ、结构。あの细マッチョな感じもなかなか……」
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「ちょ、夏南さん……!?」
「冗谈よ。心配しないで。别に诱惑したりしないから。というか、そんな风に慌てるぐらいなんだし、やっぱり好きなんでしょ?俵くんの事」
「それは……まぁ……えへへ。そんなに简単な女じゃないって事で?」
「体质の事、気にしてるの?」
「………」
「こんな事、周りがとやかく言う事じゃないけど………妖怪を引き寄せてしまう贵方の体质が周囲に、特に大切な人に危害を及ぼす可能性は否定できない。けど、そんなことに负けるほど俵くんが弱いとも思えない。実际、今でも彼はちゃんと毎回、贵方を助けてくれる。でしょ?」
「まぁ、そう、なんですけどね………」
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