毎晩行われた『躾ゲーム』。佳子がおすわりと言えば即座にこの姿势になるように、鞭で何度も打たれ、体にその命令が染み込むまで执拗に、何度も何度もやらされた。
そのせいで咲夜は佳子の『おすわり』という号令に逆らえない。その声でその言叶を闻くと、体が全く动かなくなる。
「ああ、ああぁぁぁ!!!」
咲夜は必死に体を动かし、逃げようとする。しかし体が完全に硬直しており动けない。
「うう、ううう………!」
全身の力を込めると少しだけ、数センチほど手を前に出すことが出来た。このまま、このままなんとか体を动かさなければならない。
「お?す?わ?り?」
「ううっ!」
少し前に出た手は、佳子の声を闻くと咲夜の意志とは反して即座に元の位置に戻った。
「うふふ。そのままそのまま。この背中に私からの热~い『キス』、押し付けてあげる?」
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佳子は土下座の姿势で无防备にさらけ出されている咲夜の背中の真上で、ジュウジュウと音を立てて燃え盛る焼印の照準を合わせた。
「あ、あああ!! 嫌だ! 嫌だ! 许してください! いやだあああああ!!!」
「うふふ。だ~め? ほら、女王様からの热いキス? いくよー?」
佳子は幼女のようにケラケラと楽しく笑いながら、焼印の位置を定めた。
「はい、チュッ?」
佳子は唇を尖らせてキスの形を作りながら、咲夜の背中に焼印を押し付けた。
ジュウウウウウウウウウ!!!!
「いぎ、いぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!! うぎゃあああ、ああぁぁぁ!!!!!」
佳子はこの焼印を女王様から奴隷へのキスと喩え、「チュッ?」と可爱らしい音を口で出しながら押し付けた。
しかし、现実の焼印はそんな音ではない。
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部屋に响いているのはもっと恐ろしく、おぞましい音。
ジュワアアアアアアアアアア!!!
咲夜の背中の皮が、肉が焼ける音。
「ひぎいいいいいいいいい!!! あづい! あ、あ、あづいいいいいいいいいい!!!!!」
泣き叫びながら暴れる咲夜の声。咲夜がいくら暴れても、既に咲夜の皮肤が溶けて焼印にへばり付いてしまった为、位置がずれることはない。
そしてこの部屋にはもう一つ。最も恐ろしい『音』が响いている。
「あはははははっ!! あはっ? あははは!! うふふ、楽しい~?」
それは、无防备な男の背中へ数百度に热した鉄を押し付け、永远に消えない自分の名前を刻みつけながら大声で笑う悪魔の声。
「どう? 小咲、热いの?」
「あづ、あづいでずぅ!!!! 佳子ざま、やめ、やめでええええええええええ!!!」
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