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这条路(8)



 今まで兄にとって自分は优先顺位では二番目以降だという自覚があり、かえではそれが気に入らなかったのだろうか。
 确かに、この殴り込みにおいては冴华が最终目标ではある。対して、かえでは総太郎以外眼中にないはずだ。その意识の差がこの圧倒的不利な状况に现れてしまっているのだろうか。

「お前の言いたいことは分かるが、俺は……赘沢だろうが、お前を取り戻すことと冴华から看板を取り戻すこと、どっちも絶対に成し遂げたいと思って来たんだ」

 そして、乱れた呼吸を整えるように、ひとつ大きく息を吐く。

「だから、俺は动けなくなるまでは负けを认めないぜ」

 もう构えを取ることは难しい。しかし、自然体の体势から技を缲り出すこともできる。
 そんな兄を见て、かえでは少し苦味を感じさせるような目を一瞬见せてから、もとの无表情に戻る。

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「最初にあんな蹴りをもらっておいてここまでできるなんて、お兄ちゃんはやっぱりすごいね。わたしなら一撃で戦えなくなってただろうし」

 かえでは目に闘志をみなぎらせ、再び构える。

「わかったよ、つまらない戦い方でじわじわなぶり杀すのはやっぱり主义じゃないし」

 真正面から胜负するつもりだ。総太郎にとっては望むところだが、果たしてチャンスとなるだろうか。
 かえでの构えは、左足を前に出した、少し前に体重をかけたような体势。明らかに右の蹴りを缲り出すことを狙った构えだ。

「お兄ちゃんに敬意を表する意味でも、わたしの最高の技で决めてあげる」

 いったい何を缲り出してくるのか。先ほど総太郎の戦闘力の大半を夺った燕撃斧か。それとも……

(なんだろうと、俺も自分にできる最高のものを出すだけだ)
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 ダメでもともと、総太郎も自分の持てる技で応えるしかない。どうせ、今の足の状态ではまともにかわすことはできないのだ。先に技を入れることを狙ったほうがよほどよい。
 そう决断すると総太郎は前に出る。

「いくぞ」

 自分でも惊くほど、すっと足が前に出た。自然体で立っていた状态から动くのは、相手に狙いを悟らせないという意味では优れているし、不意も突きやすい。突き诘めれば一番実践的かもしれないのだ。
 二人は鋭い动きで、互いにトドメをさすために前に出た。

(これなら、胜负をかけることができる!)

 もはや気力だけで动いているような総太郎。相手の技を见てからなど悠长なことはできない。ほとんど本能で、奥义を缲り出す。
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